手紙の書き出し方(会社関係など)

会社関係などの商業通信文の場合には、手紙の書き出し方には慣例的にある程度決まったパターンがありますので、ひととおり覚えておけば安心です。
こうした手紙の書き出しは、頭語とよばれる、結びの文言と対になる表現から始まるのが一般的であり、頭語として多く用いられているものに、漢字2文字の表現である前略、冠省、拝啓、謹啓などが挙げられます。
前略や冠省は、後で述べる時候のあいさつを省略していきなり本題から入るような、はがきなどの限られたスペースでの軽易な文章の出だしの表現として用いられるものです。会社関係では相手に対して失礼にあたることもあるため、書き出し方としては適切ではなく、相手の病気・けがなどの際に突然のできごとに対する驚きの意図を込めて使う場合を除き、むやみに用いないほうがよいといえます。
拝啓は、一般的な相手に敬意を込めた表現で、手紙の書き出しとしては最もポピュラーであるほか、謹啓になるとより相手に対する尊敬の度合いが増します。
続いて時候のあいさつですが、手紙を書いた時点での季節や天候に見合った言葉を、頭語から1文字空けるか、または頭語の位置を以下に続く文章よりも1文字高くした上、改行して書き入れます。
このあいさつは、例えば4月であれば「陽春の候」、「春光うららかな季節を迎え」などのように、月ごとのバリエーションがありますので、ネットや手引書などで確認するとよいでしょう。言葉で季節を特定せずに「時下」とすることもあります。
さらに、手紙を受け取る相手個人や企業としての繁栄を祈るものとして、「ますますご清祥のこととお喜び申し上げます」、「いよいよご隆昌の段慶賀の至りに存じ上げます」などの表現と書き添えてから本題に入ります。
この表現には、いよいよ、ますます、といった繰り返しで強める語句を冠した上で、個人が宛て先であるときは清祥、健勝などの健康に関することばを、企業であるときは隆昌、清栄などの組織の発展に関わることばを用います。
なお、書き出しが拝啓、謹啓の場合、「結語」として結びにくる文言はそれぞれ敬具、謹言などと決まっていますので注意しましょう。

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